家を買うときの流れ②|購入申込み・住宅ローン本審査・売買契約までを解説

家を買うときの流れ②|購入申込み・住宅ローン本審査・売買契約までを解説

前回の記事では、家を買うときの流れとして「希望条件の整理」「資金計画・住宅ローン事前審査」「物件探し・内見」までを解説しました。

今回はその続きとして、気に入った物件が見つかった後に進む購入申込み・住宅ローン本審査・売買契約について詳しく解説します。

ここからは、実際に購入に向けて大きく動き出す段階です。申込みや契約にはお金や書類も関係してくるため、流れを知らずに進めると不安になりやすい部分でもあります。

この記事で分かること

  • 購入申込みとは何か
  • 申込み後にキャンセルできるのか
  • 住宅ローン本審査の流れ
  • 売買契約で確認すべきポイント
  • 手付金や仲介手数料の注意点

STEP4 購入したい物件が決まったら「購入申込み」をする

内見をして「この家を購入したい」と思える物件が見つかったら、まず行うのが購入申込みです。

購入申込みとは、売主に対して「この条件で購入したいです」と意思表示をする手続きです。一般的には、不動産会社を通じて購入申込書を提出します。

購入申込書には、主に以下のような内容を記入します。

  • 購入希望価格
  • 契約希望日
  • 引き渡し希望日
  • 住宅ローン利用の有無
  • 手付金の予定額
  • その他の希望条件

ここで大切なのは、購入申込みは契約そのものではないという点です。購入申込みをした時点では、まだ売買契約は成立していません。

ただし、売主側は申込み内容をもとに「この人に売るかどうか」を判断します。そのため、軽い気持ちで申し込むのではなく、購入する意思がある程度固まってから進めることが大切です。

価格交渉はこのタイミングで行う

物件価格の交渉をしたい場合は、基本的に購入申込みのタイミングで行います。

例えば、販売価格が4,000万円の物件に対して「3,900万円で購入したい」と希望する場合、その金額を購入申込書に記載して売主へ伝えます。

ただし、人気物件や販売開始直後の物件では、価格交渉が通りにくいこともあります。反対に、販売期間が長い物件や売主が早期売却を希望している物件では、交渉の余地がある場合もあります。

ポイント
価格交渉は「とりあえず安くしてほしい」ではなく、周辺相場や物件状況を踏まえて行うことが重要です。不動産会社の交渉力によって、結果が変わることもあります。

申込み後にキャンセルはできる?

購入申込み後でも、売買契約を結ぶ前であればキャンセルできるケースが一般的です。

ただし、売主や不動産会社は契約に向けて準備を進めています。安易なキャンセルは相手方に迷惑がかかるため、申込み前に家族でしっかり話し合いましょう。

特に、住宅ローンの見通しが立っていない状態で申し込むと、後から資金面で不安になりキャンセルにつながることがあります。そのため、事前審査を済ませておくことが大切です。


STEP5 住宅ローンの本審査を受ける

購入申込みが売主に受け入れられたら、次に進むのが住宅ローンの本審査です。

事前審査では主に借入可能額や返済能力を確認しますが、本審査ではさらに詳しく審査が行われます。

本審査では、申込者の収入や勤務先、借入状況だけでなく、購入する物件そのものについても確認されます。

本審査で確認される主な内容

  • 年収
  • 勤務先・勤続年数
  • 既存借入
  • 信用情報
  • 健康状態
  • 購入物件の担保評価
  • 売買契約書の内容

住宅ローンでは、団体信用生命保険に加入するケースが多いため、健康状態も重要な審査項目になります。

また、車のローンやカードローン、リボ払いなどがある場合、借入可能額に影響することがあります。事前審査では通っていても、本審査で追加確認が入ることもあるため、借入状況は正直に伝えることが大切です。

本審査で慌てないために準備したい書類

  • 本人確認書類
  • 源泉徴収票または確定申告書
  • 住民票
  • 印鑑証明書
  • 売買契約書
  • 重要事項説明書
  • 物件資料

本審査に落ちることはある?

事前審査に通っていても、本審査で否決される可能性はゼロではありません。

例えば、事前審査後に新たな借入をした場合や、申告内容と実際の内容に違いがあった場合、健康状態により団体信用生命保険へ加入できない場合などです。

そのため、住宅購入を進めている期間中は、新しく車のローンを組んだり、クレジットカードの分割払いを増やしたりすることは避けた方が安心です。

注意点
住宅ローン審査中に新たな借入をすると、審査結果に影響する可能性があります。家具・家電の購入も、ローンや分割払いではなく、タイミングに注意しましょう。

STEP6 重要事項説明を受けて売買契約を結ぶ

住宅ローンの見通しが立ち、契約条件がまとまったら、いよいよ売買契約に進みます。

売買契約では、契約前に宅地建物取引士から重要事項説明を受けます。

重要事項説明とは、購入する物件の権利関係や法令上の制限、道路、設備、契約解除に関する内容などを説明する手続きです。

重要事項説明で確認したいポイント

  • 土地・建物の権利関係
  • 道路の種類と接道状況
  • 用途地域などの法令制限
  • 上下水道・ガスなどの設備
  • 契約解除に関する内容
  • 住宅ローン特約の有無
  • 引き渡し時期
  • 境界や越境の有無

特に重要なのが住宅ローン特約です。

住宅ローン特約とは、万が一住宅ローンの本審査が通らなかった場合に、一定の条件のもとで契約を白紙解除できる特約です。

この特約がない、または期限が短すぎる場合、住宅ローンが通らなかったときにトラブルになる可能性があります。

必ず確認
売買契約前には、住宅ローン特約の有無・期限・対象金融機関を必ず確認しましょう。不明点があれば、契約前に遠慮なく質問することが大切です。

売買契約時に必要なもの

売買契約では、一般的に以下のものが必要になります。

  • 本人確認書類
  • 印鑑
  • 手付金
  • 収入印紙代
  • 仲介手数料の一部

手付金は、売買契約時に買主から売主へ支払うお金です。金額は物件価格や契約条件によって異なりますが、数十万円から物件価格の一部を支払うケースがあります。

また、不動産会社を通じて購入する場合、契約時に仲介手数料の一部を支払うことがあります。

ただし、物件によっては仲介手数料が無料または割引になるケースもあります。特に新築戸建てや売主側から報酬が出る物件では、買主側の仲介手数料を無料にできる場合があります。

契約前に確認したい費用

  • 物件価格
  • 手付金
  • 登記費用
  • 火災保険料
  • 住宅ローン費用
  • 仲介手数料
  • 固定資産税等の清算金

契約前に焦って決めないことが大切

売買契約を結ぶと、簡単にはキャンセルできなくなります。

契約後に買主都合でキャンセルする場合、手付金を放棄することになるケースがあります。そのため、契約前には物件内容・資金計画・住宅ローン・諸費用をしっかり確認しましょう。

特に、総額でいくらかかるのかを把握しないまま契約してしまうと、後から「思ったより費用が高かった」と感じることがあります。

家を買うときは、物件価格だけでなく、仲介手数料や登記費用、ローン費用、火災保険、引っ越し費用まで含めた総額で判断することが大切です。


この記事のまとめ

今回は、家を買うときの流れのうち、購入申込みから売買契約までを解説しました。

気に入った物件が見つかると、早く申し込みたい気持ちになるものです。しかし、購入申込み・住宅ローン本審査・売買契約は、住宅購入の中でも特に重要なステップです。

焦って進めるのではなく、価格交渉の余地、住宅ローンの見通し、契約条件、諸費用まで確認したうえで判断しましょう。

今回のポイント
購入申込みは契約ではありませんが、売主に購入意思を伝える大切な手続きです。売買契約を結ぶ前には、住宅ローン特約や諸費用、仲介手数料の有無を必ず確認しましょう。
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